快適にコーディングするための実験

林です。

自宅でプログラムを書く時は音楽を聴きながら書くことが多い。

昔はミニコンポでアナログレコードやCDを聴いていたが、最近はAmazon Music Unlimitedという音楽配信サービスを利用している。

とにかく便利で楽なので、最近はアナログレコードやCDで所有している作品もAmazon Music Unlimitedで聴くようになった。

音楽を聴きながらプログラムを書く時に感じていたことがある。

それは、「好きな音楽を聴きながらであれば常に快適にプログラムが書けるわけではない」ということだ。

少し前の土曜日に、どんな音楽を聴きながらであれば最も快適にプログラムが書けるのか、Amazon Music Unlimitedで色々な音楽を聴きながら実験してみた。

先ずは1972年にリリースされた大好きなソウル・ミュージックの傑作、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイン・オン」を聴いてみた。

 

 

 

 

 

 

 

これはコーディングが捗らなかった。

この作品はリリース当時の米国の社会問題をテーマにした作品なので、ついつい歌詞が見たくなり、CDラックからCDを取り出して歌詞に見入ってしまう。

どうやらヴォーカル入りの曲は合わなさそうなのでインストゥルメンタルに切り替えることにした。

コーディングとは、ある種アーティスティックな作業でもあるので、もう少しアバンギャルドな音楽の方が合うのかなと思い、今度はジャズ・ピアニストの巨匠、セロニアス・モンクが1957年にリリースした「セロニアス・ヒムセルフ」を聴いてみた。

 

 

 

 

 

 

 

これもコーディングが捗らなかった。

真面目にピアノを弾く気があるのかどうか判らない(たぶん真面目なはずだと思うのだが)、モンクの不協和音すれすれのスリリングなインプロヴィゼーションに気が行き過ぎてコーディングどころではなくなってしまった。

こうなるとインプロヴィゼーションの応酬となるような音楽より、きっちり譜面に従って演奏してくれる音楽の方が合いそうだ。

それならばクラシックが合うのかなと思い、筆者がクラシックの音楽家の中で最も好きなロマン派の天才、ロベルト・シューマンを聴いてみることにした。

シューマンと言えば「トロイメライ」なのかもしれないが、コーディングをしながら聴くにはこの曲は短すぎるので、ベルリン・フィル演奏、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮により1953年に録音された「交響曲第4番」を聴いてみた。

 

 

 

 

 

 

 

これはコーディングが捗った。

フルトヴェングラーは譜面至上主義ではない指揮者なので(というよりも「暗譜至上主義ではない指揮者なので」というべきか?)、譜面通りにオーケストラを指揮しているのかどうか、その辺のことは音楽的な教養のない筆者には判らない。

しかし、コーディングしながら聴くにはこの曲(この演奏)は最適だった。

コーディング中のロジカルな思考を全く邪魔されることもなく、右から左に聞き流すような無味乾燥で安っぽいBGMに成り下がることもない。

音楽も十分に楽しみながらコーディングも捗った。

ちなみに今、このブログの原稿は、90年代におけるエレクトロニカの奇才、エイフェックス・ツインの「Selected Ambient Works 85-92」を聴きながら書いているのだが、

 

 

 

 

 

 

 

もう3時間ほど書いては消しという作業を繰り返している。

どうやらこの作品を聴きながらでは原稿の進捗が遅れるようである。